キングココナッツオイルを使用した自然食品の販売を行うキングココナッツの光り輝く島「スリランカ」 [ 情報 ]

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光り輝く島「スリランカ」

みなさん、スリランカという国をご存じでしょうか。名前は知ってるけど・・。といった人は多いのではないでしょうか。インド洋にある北海道の8割ほどの大きさの島国です。そして実はとても歴史が深く、そして資源に恵まれている国なんです。ではスリランカとはどういった国なのでしょう。

仏教の国

紀元前250年頃にインドより仏教が公伝されてからスリランカでは仏教が深く信仰されており、各地に寺院が数多く建てられています。統計ではスリランカ人の7割が仏教を信仰しているようです。

スリランカ中部の街キャンディにある仏歯寺にはブッダの歯がまつられており、またアヌラーダプラにはブッダが悟りを開いたといわれる菩提樹の分け木であるスリー・マハ菩提樹があります。

仏教を信仰していることからか国民性はおっとりしていて、同じく仏教を多く信仰している日本人と似ている部分も多いようです。

戦後の日本を救ったジャヤワルダナ初代大統領

第二次世界大戦後、日本が分割統治されずに済んだのはスリランカのおかげだったということを知っていますでしょうか。ジャヤワルダナ初代大統領(当時はセイロン代表)はサンフランシスコ講和会議で次のブッダの言葉を引用し、日本への賠償請求を放棄するという演説を行いました。

「Hatred ceases not by hatred, but by love. 憎しみは憎しみによって止む事はなく、慈愛によって止む」

この演説により各国から賞賛を得ることができ、日本の分割統治案を撤回させたと言われています。戦後日本の国際社会への復帰と成長はこの人のおかげでもあるのです。

 

内戦

スリランカは、シンハラ人(74%、主に仏教)やタミル人(18%、主にヒンドゥー教)、スリランカ・ムーア人など約2,000万人が住む多民族国家です。シンハラ人は、紀元前400年頃に上陸したアーリア系の民族で、タミル人は、紀元前2世紀中期頃に到来したり、英国植民地時代に労働者として強制移住させられたりして、定住するようになりました。その後、シンハラ人とタミル人はあるきっかけによって民族間の対立を深めていきます。

シンハラ人とタミル人の対立の発端は、外国の植民地支配にあるとされています。1815年に全島が英国の植民地となり、英国は少数派のタミル人を行政府官吏に重用して、多数派のシンハラ人を統治させる「分割統治」を行いました。これが後に民族間の確執へと発展する火種となりました。そして1948年にスリランカ(当時はセイロン)が独立と1956年にシンハラ人優遇政策を掲げ、これに強い反感を抱いたタミル人は、シンハラ人との間で大規模な衝突が頻発するようになりました。

1972年に反政府武力組織が結成されてから、1983年に本格的内戦に発展していきます。その後、6回の和平交渉や停戦合意を経て、2009年に内戦の終結を宣言しました。26年間続いた内戦による死者は7万人以上に及び、また約28万人ものタミル人らが国内避難民となりました。現在はタミル人をはじめとした少数民族の声が、より反映されやすい上院の設置なども議論され始めており、今後、民族の対立を越えた着実な民族融和の進展が期待されます。

 

宝石

スリランカという国名は、シンハラ語で「光り輝く島」という意味があります。そして光り輝く島、スリランカの名産品と言えば宝石。スリランカは世界第4位の宝石産出国なんです。

スリランカは歴史を通じて宝石の島として知られており、採掘された宝石は2000年以上も前から世界中へ供給されてきました。かつてソロモン王は使者を遣わせシバの女王のためにルビーを探させたと言われています。またマルコポーロは東方見聞録に男のこぶしほどのキズのないルビーを見たと記述しています。

主に多彩なカラーのサファイア、ルビー、ガーネット類等は世界でも有数の産出国であり、ダイヤモンド、エメラルド、オパール以外のほとんどの宝石を多く産出しています。1981年にチャールズ皇太子からダイアナ妃へ、2010年にはウィリアム王子からキャサリン妃へ贈られた英国王室継承の18ctのブルーサファイアはスリランカ産のものとして話題を集めました。

スリランカでは、占いが生活に根付いており、占いの結果に合わせた宝石(パワーストーン)を身につけるのが一般的だそうです。スリランカに行った際は、自分にあった宝石を探すのも楽しいかもしれませんね。

温暖な気候と豊かな農産物

スリランカの気候は、モンスーンの影響を強く受け、高温多湿です。その高温多湿な土地からは、コメ、ココナッツ、茶、天然ゴムなど豊富な農産物が獲れます。

主食であるコメは自給率120%を達成していると言われています。1人当たり年間180㎏も食べられており、実に日本人の平均消費量の約3倍です。量も多いですが、お米の種類も多種多様で、レッドライスと呼ばれる赤いお米があり、日本の古代米と同じく野生種のように自生力が強く、稲作に厳しい土壌でもその生命力で穂を実らせます。

温暖な気候から至る所でココナッツが自生しており、ココナッツの生産量は世界5位に位置しているようです。スリランカで収穫されるココナッツは、数多く流通している緑色に近いココナッツと違い、オレンジ色に近く、“キングココナッツ”と呼ばれています。キングココナッツの胚乳は、一般的なココナッツに比べて薄くなっているため、搾りとられるオイルの量は限られ非常に価値が高いです。そしてそのオイルはインドの伝統的医学「アーユルヴェーダ」の専用オイルとしても使われています。

またスリランカは世界でも有数の紅茶の生産国であり、セイロン紅茶という言葉を聞いた方もいるのではないでしょうか。かつてスリランカはセイロン島と呼ばれていた事から、セイロン紅茶と言われています。特にウバティーはインドのダージリン、中国のキームンと並んで世界三大銘茶の一つと言われています。スリランカの紅茶の最大の特徴と言えば、飲みやすさ。飲みやすく飽きがこない点が、世界中で愛される理由の一つと言えるでしょう。